テスト

「……は。そう仰っしゃられれば、それまでですが」

 糜竺も口をつぐんだ。

 張飛は、関羽をかえりみて、

「どうも困ったものだよ。われわれの兄貴は人が好すぎるね。狡い奴は、その弱点へつけ込むだろう。……まして、呂布などを出迎えに出るなんて」と、不承不承従った。

 玄徳は車に乗って、城外三十里の彼方まで、わざわざ呂布を迎えに行った。

 流亡の将士に対して、実に鄭重な礼であったから、呂布もさすがに恐縮して、玄徳が車から出るのを見ると、あわてて駒をおり、

「なんでそれがし如きを、かように篤く迎えられるか、ご好意に応えようがない」

 と、いうと、劉備は、

「いや私は、将軍の武勇を尊敬するものです。志むなしく、流亡のお身の上と伺って、ご同情にたえません」